真鳥の呪術廻戦覚書

真鳥の個人的な呪術廻戦用メモです

「起首雷同」のタイトル名考察

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個人的に呪術廻戦は1話の「両面宿儺」に始まり、2巻の「呪胎戴天」、3巻の「幼魚と逆罰」、7巻の「起首雷同」、過去編(8~9巻)の「懐玉」、「玉折」、その後の10巻「宵祭り」、現在進行中の「渋谷事変」と格好いいタイトルが目白押しです。

どれも好きなのですが、宿儺強火の真鳥個人的にかなりお気に入りの「起首雷同」のタイトルをこの記事で考察してみます。

 

まずはタイトル起首雷同を”起首”と”雷同”に分解し、辞典を引いて意味を取ります。

起首:物事のはじめ。おこり(広辞苑)。言葉・文章・番号などひと続きに続いているものの始まり。対義語:末尾(新明解)。

雷同:(雷が響くとものが同時にこの響きに応ずる意)自分に定見がなくて、みだりに他の説に同意すること「不和雷同」(広辞苑)。自分のはっきりした考えを持たず、簡単に他人の意見に同調すること(新明解)。


2つの単語を合わせると、末尾の対義語で「物事のおこり」である”起首”「自分(指自体)の考えがなく他人(宿儺本体)に指が同調する」意の”雷同”起首雷同です。

つまり、受肉の衝撃で各地の宿儺の指が”共振”して目覚め(物事のはじめ=起首)、特に呪霊に取り込まれていた宿儺の指が活動を開始した(受肉した宿儺本体に同調した=雷同)ストーリーを意味してのタイトル「起首雷同」です。うーん格好いい…。

 

細かめに考察します。
原作第1話、6月に虎杖が特級呪物「両面宿儺の指」を食べ、両面宿儺を受肉しました。

あの両面宿儺受肉(降臨)での様な衝撃が起こり、各地に点在する宿儺の指が“共振”したんでしょう。


”共振”共鳴と同義ですが「特に電気振動の共鳴をいうことが多い(広辞苑)」です。共鳴は理科や化学的な意味もありますが、一般には「他人の思想や意見に同感の念を起こすこと(広辞苑)」です。

の文字が入った”雷同””共振”が合わせて使用されているのは意図的だと思われます。

6月の宿儺受肉による”共振”で、取り込まれていた呪霊の中で力を抑えていた宿儺の指が呪力を開放し、八十八橋に巣食っていた呪霊が呪殺を開始したのが8月の八十八橋の事件です。

 

虎杖、釘崎、伏黒は宿儺の指を取り込んでいた呪霊を祓い、指を回収しました。

ちなみにこの時バッティングした壊相が59話のモノローグで「もし指の寄主(きしゅ)を祓ったのが術師だとしたらなかなか……」と意味深な発言をしています。

寄主は寄生虫寄生された側のことを言います。ということは、宿儺の指が、呪霊に、寄生していたのです。

もともと呪霊は指の呪力目当てに指を取り込んだのでしょうが、逆に宿儺の指に寄生されてあの虫呪霊に変化したと思われます。指だけでも宿儺は強いですね。(脱線しました)

なので起首には寄主も掛かっていると思われます。


八十八橋以外の他の指の”共振”による被害は不明ですが、”起首”ひと続きに続いている物事のはじめの意です。ひと続きに続いているものの終わりを意味する末尾の対義語です。

渋谷事変で大量に回収され、虎杖が食べていない残りの指はあと4~5本ですが、これからも宿儺の指が関わる事件が起こるのでしょう。

 


それにしても”雷同”広辞苑「雷が響くとものが同時にこの響きに応ずる」の意で、なおかつ”雷””神鳴り”の意でもあります。

両面宿儺受肉インパクトが自然の超エネルギー現象とぴったりで、その落雷によって目に見えない衝撃波が発生し、遠くの指まで届いて“共振、そして”雷同”です。

”起首”をそのまま“首を起こす”と読めば蛇が鎌首をもたげる様子も連想されますし、1話で受肉直後の宿儺が首を起こした様子とも被って最高です。

これら全ての意味を含んだ「起首雷同」これ以上無い比喩で最高なタイトルです。

 

起首雷同の各話扉絵に、首に手を掛ける構図が連発されているのも大好きです。

ほんと、タイトルも内容も扉絵も全てが大好きです「起首雷同」

 

内容だけではなく、タイトルも最高な「起首雷同」を分かって頂けたでしょうか。

起首雷同、この1月から始まった2クールの後半でアニメ化されると思われます。今からとても楽しみです。

 

以上で終わりです。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。

真鳥