真鳥の呪術廻戦覚書

真鳥の個人的な呪術廻戦用メモです

宿儺の指を取り込んだ呪霊の考察

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宿儺の指を取り込んでいた呪霊は2020/1/3時点で最新の133話までで、1~2巻の呪胎戴天と7巻の起首雷同の2回出現しました。

その2回とも同じ姿で描かれています。

ちなみに、宿儺の指を取り込んでいた呪霊は、呪胎戴天の中で宿儺に「我々は共に”特級”という等級に分類されるそうだ 俺と…(オマエ)がだぞ?」と言われていることから、俺の中では通称虫呪霊です。記事の中では”虫呪霊”を使っていきます。

今回はこの虫呪霊がなぜ2回とも同じ姿をしているのか、考察してみます。

 

一応先に俺の結論です。

「宿儺の指を取り込んだ呪霊は宿儺の指から(呪力の?)影響をうけてあの姿になるです。

ではまず、通称虫呪霊(特級呪霊)の原作描写などを確認していきます。
作中で虫呪霊が登場したのは1~2巻の呪胎戴天と7巻の起首雷同の2回のみです。虫呪霊の見た目は2回とも全く同じです。
それぞれ細かめに見ていきます。

 

①呪胎戴天
呪胎(胎児に酷似)として確認された特級仮想怨霊が作中で特級呪霊として成体?になって虎杖、伏黒と会敵し、最終的に宿儺に祓われました(産まれて数時間)。
成体は通常の人型で頭部にある目玉は4つ、伏黒を見逃し虎杖をすぐに殺さず戦闘を楽しんでいました。

特徴だけ抜き出して並べると人形、4つ目、相手をいたぶって楽しむ性格と、宿儺と似た外観や性格でした。

胸の中央に宿儺の指が取り込まれていました。

 

②起首雷同
伏黒が八十八橋の呪霊を祓った直後に、残ったフジツボから成体が出現。
呪胎戴天と同様特級相当と思われる。外観や性格は呪胎戴天と同様。
ただし、6月の宿儺受肉後から共振で目覚めて3ヶ月ほど経過しているためか、伏黒によると「少年院の奴より数段強い」。最終的に伏黒の領域展開で祓われました。

 

このように、2回とも宿儺の指を取り込んだ呪霊は同じ姿で描かれています。
呪胎戴天でのベースの呪霊は不明ですが、起首雷同ではベースの呪霊と指を取り込んだ呪霊は異なる姿です。

ということは、おそらく”元の呪霊が宿儺の指の影響を受けてあの姿になる”ようです。
つまり、指の中にいる”宿儺の魂””指の呪力”が、指を取り込んだ呪霊に影響を及ぼすため”あの姿・あの傲慢そうな呪霊の性格”になっているのではないかと思いました。

 

 

 

 

ここから先は7巻を読み直していて俺が個人的に気になるモノローグがあり、それについてダラダラと考えてみただけです。
気になる方だけお読みください。

 

気になったのは起首雷同59話での壊相のモノローグ「もし指の寄主を祓ったのが術師だとしたらなかなか……」です。


ここで使われている「寄主」という言葉なのですが、寄主とは宿主(しゅくしゅ/やどぬし)と同じ意味の単語です。(広辞苑とJ-GLOBAL参考)
「宿主」とは『寄生生物が寄生する相手の生物(広辞苑より引用)』です。
人間でいうと人間が寄主ウイルスが寄生生物です。

気になったのは虫呪霊宿儺の指どちらが寄主(寄生された側)なのか、ということです。
”宿儺の指(寄主)に呪霊が寄生した”のか、”呪霊(寄主)に宿儺の指が寄生した”のか、です。

 

ここの壊相は宿儺の指の気配が現れたことに対して「もし指の寄主を祓ったのが術師だとしたらなかなか……」とモノローグしており、文脈からは”寄主”が虫呪霊を指すと思われます
そうすると呪霊(寄主)、宿儺の指(寄生生物)となります。宿儺の指が能動的に呪霊に寄生して行動し、寄生された虫呪霊が祓われたことになります。

…え?宿儺の指が強力な呪力を発して呪霊を寄せるのは”宿儺の指(中の宿儺の魂)が寄ってきた呪霊または人に取り憑く(寄生)するため”なのかも知れません…。

宿儺の指に呪霊が寄生していた場合、正しくは「指の寄主」ではなく「指に寄生した呪霊」とでも表記されるべきかと思います。”寄主”という言葉を誤用されたのかな~?という感じです。
ですが、言葉の使い方が正しければマジで呪霊が宿儺の指に取り込まれた(寄生された)ことになります。

 

起首雷同での呪霊による呪殺も、もしかしたら宿儺の指の意思なのかも…?

呪胎戴天での虫呪霊と宿儺の戦闘は、宿儺の指の受肉媒体による差の対比なのかも知れません。

方や指1本の虫呪霊(媒体:呪霊)指2本の宿儺(媒体:虎杖(宿儺の器))です。
指の本数に大差は無いのに、あの能力差です。

虎杖が完全な器だからこそ100%の宿儺を降ろせるみたいな…?
呪霊に受肉した?宿儺(虫呪霊)では本来の宿儺の1%くらいしか再現出来てないみたいなイメージです。
おそらく虫呪霊の宿儺にはハッキリした思考すら無く、寄主の呪霊が祓われても指は残るので宿儺の魂はノーダメージでしょうが…。宿儺、人間の倫理観からかけ離れています…。

 

与太話が長くなりましたが、以上で終わりです。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。

真鳥