真鳥の呪術廻戦覚書

真鳥の個人的な呪術廻戦用メモです

死滅回游ルールのまとめ

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※この記事は4/12時点で最新の145話までのネタバレを扱います。(単行本16巻以降の内容を含みます)

※単行本派の方はネタバレにご注意ください。

 

 

 

渋谷事変が終幕となり始まった死滅回游編。

本格的に死滅回遊のバトルが始まる前に死滅回遊の<総則(ルール)>をまとめ、内容を整理してみようと思います。

 

まず、死滅回遊の<総則(ルール)>のおさらいです(143話より引用)。

<総則(ルール)>

1、泳者(プレイヤー)は術式覚醒後十九日以内に任意の結界(コロニー)にて死滅回遊への参加を宣誓しなければならない。

2、前項に違反した泳者(プレイヤー)からは術式を剥奪する。

3、非泳者(プレイヤー)は結界に侵入した時点で泳者(プレイヤー)となり死滅回遊への参加を宣誓したものと見做す。

4、泳者(プレイヤー)は他泳者(プレイヤー)の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。

5、点(ポイント)は管理者(ゲームマスター)によって泳者(プレイヤー)の生命に懸けられた価値を指し原則術師5点、非術師1点とする。

6、泳者(プレイヤー)は自身に懸けられた点(ポイント)を除いた100点を消費することで管理者(ゲームマスター)と交渉し死滅回游に総則(ルール)を1つ追加できる。

7、管理者(ゲームマスター)は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。

8、参加または点(ポイント)取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。

<総則>は以上です。

 

読み下してまとめていきます。

①泳者は術式覚醒後19日以内に結界に入り参加の宣誓をしなければならない。

②術式覚醒後19日以内に結界に入らなかった泳者は術式を剥奪される。

③術師、非術師関係なく非泳者が結界に侵入すると自動的に泳者となる。

④他の泳者を殺すと得点(原則術師5点、非術師1点)を得られる。

⑤他泳者を殺して得た100得点(術師のみなら20人、非術師なら100人相当)を消費し、ルールを1つ追加出来る。

⑥死滅回游の永続に問題が無ければ、基本的にルール追加は認められる。

⑦参加or点の取得後、19日以内に次の得点を得ない(=泳者を殺さない)場合、その泳者は術式を剥奪される。

上の内容をざっくりと図にするとこんな感じかと。

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死滅回游の流れ

ちなみに羂索が用意した泳者(遠隔無移転変を施した泳者(術師))は1000人なので、1000人全員が参加すればポイントの総数は5000点 。ルールは100点毎に追加可能なので、ルールはどんどん追加されて変化していくと思われます。

 

また、145話では天元から死滅回游の情報が補足されています。

死滅回游は泳者の呪力と結界と結界で結んだ境界を使ってこの国の人間を彼岸へ渡す儀式

・死滅回游の管理者は羂索(偽夏油=加茂憲倫)ではない

・つまり羂索を殺しても死滅回游は終わらない

泳者が全員死ぬか泳者が全員参加を拒否して死ぬまで死滅回游は終わらない

 

天元からの補足で設定的に重要なのは死滅回游が日本にいる人間を彼岸に渡す儀式ということですが、ゲーム的に重要なのは最後の泳者が参加を拒否すると死ぬという部分でしょう。

<総則>では泳者が術式覚醒後19日以内に結界に侵入しなければ術式を剥奪する。とだけあり、参加の拒否=死とは一切書かれていません。

が、泳者(特に羂索の遠隔無移転変を施された人)には「術式の剥奪」が死とイコールになる仕掛けがあるのかもしれません

仕掛けがあれば死なないためにまず死滅回游に参加せざるを得ません。

136話で九十九の「それに人間の理性をナメすぎだ 力を与えただけで人々が殺し合いを始めるとでも?」に対して羂索は「物事には順序があるのさ その程度の仕込みを私が怠るわけがないだろう」と発言しているので、泳者が殺し合うために何か仕掛けがあるのでしょう。

その羂索の仕込みが術式の剥奪=死で、泳者は自らの命を守るために死滅回游に参加し戦うのかもしれません

 

また、一度入った結界から出た場合のルールは現状一切ありません。

145話で乙骨が「ゲームに消極的な人が回游を抜けるルールを追加するしかない」と発言していることからも、死滅回游の結界は一度入ると結界外には出れない(死滅回游から逃げられない)結界だと思われます

 

 

2021/4/12、最新145話時点での死滅回游の情報はこんな感じかと。

今後どんどん情報が明かされるでしょうし、ルールも追加されて死滅回游は変化していくはずです。楽しみです。

 

以上で終わりです。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。

真鳥

 

過去編「懐玉」と「玉折」のタイトル考察

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呪術廻戦の考察なんかをしている真鳥です。

この記事では呪術廻戦の過去編(8~9巻)である「懐玉」と「玉折」のタイトル考察をしてみます。
※8~9巻を含む既刊14巻までのネタバレを扱います。未読の方はご注意ください。

 

 

最初に結論です。

懐玉はおそらく四字熟語の懐玉有罪から取られており、(大事なもの)は

①天内の星漿体(天元の適合者)

②五条の無下限+六眼(人類最強)

③五条にとっての夏油(親友)

の3つが含まれていると思われます。

 

玉折の意味は「才子や佳人などの若死」

「玉折」のタイトルが付いたストーリーの中で折れた夏油の心=呪術師としての夏油傑の死を意味していると思われます。

 

 

 

 

それでは懐玉と玉折の意味を細かく見ていきます。

 

まずは懐玉からです。
広辞苑(第6版)で調べても懐玉と言う単語は載っていません。

ですが懐玉を含む四字熟語が2つあります。「懐玉有罪」「被褐懐玉」です。

  

懐玉有罪(かいぎょくゆうざい)の意味は
身分に合わない立派なものを持ったり、身分に合わない行いをすると災いを招くということのたとえ。「懐玉」は宝石を持つこと。「有罪」は他人から狙われて、災いを招くということ。「玉を懐きて罪有り」とも読む。」(四字熟語辞典ONLINE.より引用)

yoji.jitenon.jp

 

被褐懐玉(ひかつかいぎょく)の意味は
「すぐれた才能を持っているが、表面には出さないこと。「褐」はぼろぼろの服のことで、外見は粗末な服だが懐には宝玉を隠し持っているという意味。」(四字熟語辞典ONLINE.より引用)

yoji.jitenon.jp

 

過去編のタイトル懐玉の意味としては主に「懐玉有罪」の意味が掛かっていると思われます。

懐玉有罪は「身分に合わない立派なものを持ったり、身分に合わない行いをすると災いを招くということのたとえ。です。

 

ストーリー中での災いを招く玉(身分に合わない立派なもの)とは何でしょう?

 

 

懐玉は天元から天内(星漿体)護衛に指名された五条と夏油が天内暗殺阻止のために奮闘する…という内容です。

表面上災いが降りかかるのは情報が漏れ、命を狙われている天内を指すと思われますが、ご存知の通り懐玉では天内暗殺を阻止しようとする五条の命も狙われます………。

 

11巻96話で描かれている通り、生まれた瞬間から世界の均衡(バランス)を崩す程の力を持って生まれた五条は幼い時から命を狙われていました

天内(星漿体)の極秘情報がどこからか漏れたこと、意図的に学生の五条と夏油が天内の護衛に指名されたのは、何者かが天内の護衛に五条をつけることで天内暗殺の邪魔になる五条暗殺も狙っていた可能性が高いです。

 

さらに五条にとっての夏油(親友)も含まれているっぽいのです………。

なぜなら玉折で折れたのは天内ではなく夏油だからです………。これは後述するとして…

 

つまり、懐玉での

①天内の星漿体(天元の適合者)

②五条の無下限+六眼(人類最強)

③五条にとっての夏油(親友)

の3つが含まれていると思われます。

懐玉についてはこれで終わりです。

 

 


次は玉折の意味です。
玉折は広辞苑に載っています。玉折の意味は「才子や佳人などの若死」広辞苑より)です。

四字熟語には「蘭摧玉折(らんさいぎょくせつ)」があり、意味は玉折同様「美しい女性や賢い人の死をたとえた言葉。蘭の花が散り、玉が砕けるという意味。 」(四字熟語辞典ONLINE.より引用)です。

yoji.jitenon.jp

 

先に結論ですが、玉折は「玉折」のタイトルが付いたストーリーの中で折れた夏油の心=呪術師としての夏油傑の死を意味していると思われます。

 

玉折…「美しい女性や賢い人の死」ですと、まず天内と五条が思い浮かびます。

実際その2人も含まれると思いますが、ここで重要なのは玉折のタイトルが付いた話の内容です。

懐玉は65~75話(五条が甚爾を殺すところまで)で、その後のタイトルの玉折が76~78話(天内の遺体回収〜夏油離反まで)の3話です。


つまり、玉折で折れたのは夏油しかいないんです………。

 

しかも玉折の単語の意味から取ると亡くなっていると取れます…。

つまり、玉折は「玉折」のタイトルが付いたストーリーの中で折れた夏油の心=呪術師としての夏油傑の死を意味していると思われます。内容通りだと夏油の心が折れた(死んだ)とも取れます。


玉折は五条の玉(親友)である夏油が折れた(死んだ)話………。

それは懐玉が懐玉有罪だとすると、過去編は五条が不相応な力を持っているために他人から狙われて災い(五条と天内暗殺)を招いた話と見ることもできます。

過去編には共通してという漢字が使用されていますし、どうしても深読みしてしまいます…。辛いです。

 


いや〜やっぱり五条と夏油の関係性、公式でヤバすぎです。

内容だけでなくタイトルからの示唆もキツイです。夏油がああなった直接的な原因は天内暗殺ですが、その天内暗殺すら五条の持つ強すぎる力が招いた可能性があるのヤバすぎです。五条と夏油の関係性…重い…。

 

以上で終わりです。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。

真鳥

「起首雷同」のタイトル名考察

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個人的に呪術廻戦は1話の「両面宿儺」に始まり、2巻の「呪胎戴天」、3巻の「幼魚と逆罰」、7巻の「起首雷同」、過去編(8~9巻)の「懐玉」、「玉折」、その後の10巻「宵祭り」、現在進行中の「渋谷事変」と格好いいタイトルが目白押しです。

どれも好きなのですが、宿儺強火の真鳥個人的にかなりお気に入りの「起首雷同」のタイトルをこの記事で考察してみます。

 

まずはタイトル起首雷同を”起首”と”雷同”に分解し、辞典を引いて意味を取ります。

起首:物事のはじめ。おこり(広辞苑)。言葉・文章・番号などひと続きに続いているものの始まり。対義語:末尾(新明解)。

雷同:(雷が響くとものが同時にこの響きに応ずる意)自分に定見がなくて、みだりに他の説に同意すること「不和雷同」(広辞苑)。自分のはっきりした考えを持たず、簡単に他人の意見に同調すること(新明解)。


2つの単語を合わせると、末尾の対義語で「物事のおこり」である”起首”「自分(指自体)の考えがなく他人(宿儺本体)に指が同調する」意の”雷同”起首雷同です。

つまり、受肉の衝撃で各地の宿儺の指が”共振”して目覚め(物事のはじめ=起首)、特に呪霊に取り込まれていた宿儺の指が活動を開始した(受肉した宿儺本体に同調した=雷同)ストーリーを意味してのタイトル「起首雷同」です。うーん格好いい…。

 

細かめに考察します。
原作第1話、6月に虎杖が特級呪物「両面宿儺の指」を食べ、両面宿儺を受肉しました。

あの両面宿儺受肉(降臨)での様な衝撃が起こり、各地に点在する宿儺の指が“共振”したんでしょう。


”共振”共鳴と同義ですが「特に電気振動の共鳴をいうことが多い(広辞苑)」です。共鳴は理科や化学的な意味もありますが、一般には「他人の思想や意見に同感の念を起こすこと(広辞苑)」です。

の文字が入った”雷同””共振”が合わせて使用されているのは意図的だと思われます。

6月の宿儺受肉による”共振”で、取り込まれていた呪霊の中で力を抑えていた宿儺の指が呪力を開放し、八十八橋に巣食っていた呪霊が呪殺を開始したのが8月の八十八橋の事件です。

 

虎杖、釘崎、伏黒は宿儺の指を取り込んでいた呪霊を祓い、指を回収しました。

ちなみにこの時バッティングした壊相が59話のモノローグで「もし指の寄主(きしゅ)を祓ったのが術師だとしたらなかなか……」と意味深な発言をしています。

寄主は寄生虫寄生された側のことを言います。ということは、宿儺の指が、呪霊に、寄生していたのです。

もともと呪霊は指の呪力目当てに指を取り込んだのでしょうが、逆に宿儺の指に寄生されてあの虫呪霊に変化したと思われます。指だけでも宿儺は強いですね。(脱線しました)

なので起首には寄主も掛かっていると思われます。


八十八橋以外の他の指の”共振”による被害は不明ですが、”起首”ひと続きに続いている物事のはじめの意です。ひと続きに続いているものの終わりを意味する末尾の対義語です。

渋谷事変で大量に回収され、虎杖が食べていない残りの指はあと4~5本ですが、これからも宿儺の指が関わる事件が起こるのでしょう。

 


それにしても”雷同”広辞苑「雷が響くとものが同時にこの響きに応ずる」の意で、なおかつ”雷””神鳴り”の意でもあります。

両面宿儺受肉インパクトが自然の超エネルギー現象とぴったりで、その落雷によって目に見えない衝撃波が発生し、遠くの指まで届いて“共振、そして”雷同”です。

”起首”をそのまま“首を起こす”と読めば蛇が鎌首をもたげる様子も連想されますし、1話で受肉直後の宿儺が首を起こした様子とも被って最高です。

これら全ての意味を含んだ「起首雷同」これ以上無い比喩で最高なタイトルです。

 

起首雷同の各話扉絵に、首に手を掛ける構図が連発されているのも大好きです。

ほんと、タイトルも内容も扉絵も全てが大好きです「起首雷同」

 

内容だけではなく、タイトルも最高な「起首雷同」を分かって頂けたでしょうか。

起首雷同、この1月から始まった2クールの後半でアニメ化されると思われます。今からとても楽しみです。

 

以上で終わりです。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。

真鳥

生得領域宿儺の帯の紋様考察

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宿儺が生得領域で着ている着物の帯の紋様を調べたので、この記事に内容をまとめました。内容は大したことありません。

 

宿儺が身に付けている帯の、三角形が連続した紋様はという紋様です。

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画像や情報は以下のリンク先「日本の内装材料辞典」さまから引用させて頂きました。

naisouzairyou-annai.jp

  

鱗紋様の意味は複数あり、古くは死者や悪霊から守り、近親者を守護する力があるとされました。そこから厄除けの意味があります。

 

また、鱗紋様は竜蛇信仰とも結びついています。

能や歌舞伎の中で鱗紋様は龍の化身や魔性のもの・鬼女を意味し、それらの登場人物の衣装に使われるそうです。

例えば、FGOでもお馴染みのあの清姫の話、娘道成寺の花子(清姫)は鱗紋様の着物を着ています

 

宿儺の帯がどちらの意味合いで用いられてるかは分かりませんが、紋様の意味から2通りの可能性を妄想しました。

①厄除け(悪霊、死者避け)のため、鱗紋様の帯が使われた。(宿儺は守られるべき大事な人物だった)
②生前宿儺は女性であり、しかも本性は龍や魔性など、人間ではないものだった。

ちなみに、1000年前の宿儺は男性と思われる(3話のイメージ、117話のカラー扉絵)ので、基本的に①の意味(宿儺を呪霊などから守るために鱗文様の帯を身に着けていただと思われます。

 

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。

真鳥

宿儺の指を取り込んだ呪霊の考察

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宿儺の指を取り込んでいた呪霊は2020/1/3時点で最新の133話までで、1~2巻の呪胎戴天と7巻の起首雷同の2回出現しました。

その2回とも同じ姿で描かれています。

ちなみに、宿儺の指を取り込んでいた呪霊は、呪胎戴天の中で宿儺に「我々は共に”特級”という等級に分類されるそうだ 俺と…(オマエ)がだぞ?」と言われていることから、俺の中では通称虫呪霊です。記事の中では”虫呪霊”を使っていきます。

今回はこの虫呪霊がなぜ2回とも同じ姿をしているのか、考察してみます。

 

一応先に俺の結論です。

「宿儺の指を取り込んだ呪霊は宿儺の指から(呪力の?)影響をうけてあの姿になるです。

ではまず、通称虫呪霊(特級呪霊)の原作描写などを確認していきます。
作中で虫呪霊が登場したのは1~2巻の呪胎戴天と7巻の起首雷同の2回のみです。虫呪霊の見た目は2回とも全く同じです。
それぞれ細かめに見ていきます。

 

①呪胎戴天
呪胎(胎児に酷似)として確認された特級仮想怨霊が作中で特級呪霊として成体?になって虎杖、伏黒と会敵し、最終的に宿儺に祓われました(産まれて数時間)。
成体は通常の人型で頭部にある目玉は4つ、伏黒を見逃し虎杖をすぐに殺さず戦闘を楽しんでいました。

特徴だけ抜き出して並べると人形、4つ目、相手をいたぶって楽しむ性格と、宿儺と似た外観や性格でした。

胸の中央に宿儺の指が取り込まれていました。

 

②起首雷同
伏黒が八十八橋の呪霊を祓った直後に、残ったフジツボから成体が出現。
呪胎戴天と同様特級相当と思われる。外観や性格は呪胎戴天と同様。
ただし、6月の宿儺受肉後から共振で目覚めて3ヶ月ほど経過しているためか、伏黒によると「少年院の奴より数段強い」。最終的に伏黒の領域展開で祓われました。

 

このように、2回とも宿儺の指を取り込んだ呪霊は同じ姿で描かれています。
呪胎戴天でのベースの呪霊は不明ですが、起首雷同ではベースの呪霊と指を取り込んだ呪霊は異なる姿です。

ということは、おそらく”元の呪霊が宿儺の指の影響を受けてあの姿になる”ようです。
つまり、指の中にいる”宿儺の魂””指の呪力”が、指を取り込んだ呪霊に影響を及ぼすため”あの姿・あの傲慢そうな呪霊の性格”になっているのではないかと思いました。

 

 

 

 

ここから先は7巻を読み直していて俺が個人的に気になるモノローグがあり、それについてダラダラと考えてみただけです。
気になる方だけお読みください。

 

気になったのは起首雷同59話での壊相のモノローグ「もし指の寄主を祓ったのが術師だとしたらなかなか……」です。


ここで使われている「寄主」という言葉なのですが、寄主とは宿主(しゅくしゅ/やどぬし)と同じ意味の単語です。(広辞苑とJ-GLOBAL参考)
「宿主」とは『寄生生物が寄生する相手の生物(広辞苑より引用)』です。
人間でいうと人間が寄主ウイルスが寄生生物です。

気になったのは虫呪霊宿儺の指どちらが寄主(寄生された側)なのか、ということです。
”宿儺の指(寄主)に呪霊が寄生した”のか、”呪霊(寄主)に宿儺の指が寄生した”のか、です。

 

ここの壊相は宿儺の指の気配が現れたことに対して「もし指の寄主を祓ったのが術師だとしたらなかなか……」とモノローグしており、文脈からは”寄主”が虫呪霊を指すと思われます
そうすると呪霊(寄主)、宿儺の指(寄生生物)となります。宿儺の指が能動的に呪霊に寄生して行動し、寄生された虫呪霊が祓われたことになります。

…え?宿儺の指が強力な呪力を発して呪霊を寄せるのは”宿儺の指(中の宿儺の魂)が寄ってきた呪霊または人に取り憑く(寄生)するため”なのかも知れません…。

宿儺の指に呪霊が寄生していた場合、正しくは「指の寄主」ではなく「指に寄生した呪霊」とでも表記されるべきかと思います。”寄主”という言葉を誤用されたのかな~?という感じです。
ですが、言葉の使い方が正しければマジで呪霊が宿儺の指に取り込まれた(寄生された)ことになります。

 

起首雷同での呪霊による呪殺も、もしかしたら宿儺の指の意思なのかも…?

呪胎戴天での虫呪霊と宿儺の戦闘は、宿儺の指の受肉媒体による差の対比なのかも知れません。

方や指1本の虫呪霊(媒体:呪霊)指2本の宿儺(媒体:虎杖(宿儺の器))です。
指の本数に大差は無いのに、あの能力差です。

虎杖が完全な器だからこそ100%の宿儺を降ろせるみたいな…?
呪霊に受肉した?宿儺(虫呪霊)では本来の宿儺の1%くらいしか再現出来てないみたいなイメージです。
おそらく虫呪霊の宿儺にはハッキリした思考すら無く、寄主の呪霊が祓われても指は残るので宿儺の魂はノーダメージでしょうが…。宿儺、人間の倫理観からかけ離れています…。

 

与太話が長くなりましたが、以上で終わりです。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

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真鳥

真人のモチーフについて

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今回の記事は真人のモチーフについてです。
真人のモチーフは天邪鬼」だと思われます。
俺は今回初めて真人の元ネタを探しましたが、おそらく天邪鬼だと思います。

 

天邪鬼は日本の妖怪です。
人の心を察して口真似などで人をからかう妖怪とされています。
虎杖、七海、順平との会話で、まず相手からの言葉を聞き、それっぽい回答で虎杖たちを惑わせる真人は、俺的にはかなり天邪鬼っぽいです。
相手の言葉をちょっと言い換えて、惑わせているのは天邪鬼だからなのでしょうね。

 

天邪鬼は中国の海若(かいじゃく)という妖怪(水鬼)とも習合(同一視)されています。
海若は、人間の煩悩を表す象徴として、四天王や執金剛神に踏みつけられている悪鬼の由来でもあります。
日本での天邪鬼は日本書紀の神様に由来しており、作中の真人が呪霊の中でも別格で、虎杖(薬師如来モチーフ)とほぼ同等に描かれているのは納得です。


虎杖にこだわり続けるのは、モチーフ的にいつも四天王に踏みつけられている天邪鬼=真人が虎杖(おそらく神、しかも四天王を統べるのは牛頭天王でもある帝釈天に対して無意識に反発を覚えるからでしょう。

いつも自分を(理由なく)踏みつけてくる存在(虎杖)を殺したいと思うのはモチーフ的には当然の思考です。
作中の真人と虎杖の因縁は順平の一件だけですが、モチーフ的にかなり大きい感情が隠れているのではないでしょうか。

 

また、東北地方では天邪鬼はのこと。秋田県仙北郡角館ではチャタテムシのこととされているそうです。
130話では真人の成長が蝶(昆虫)の蛹からの羽化へ喩えられています。これはモチーフである天邪鬼由来の関連かと思われます。
チャタテムシは身近にいる数mmの微小な昆虫で、時おり食品や本の紙を食害する害虫でもあります。

(上記の情報は全てWikipediaの天邪鬼のページから得ました。
リンク:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E9%82%AA%E9%AC%BC

 

以上です。

いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。

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真鳥

メイン4人+乙骨の誕生日について

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この記事では、呪術廻戦の単行本おまけページで誕生日が公開されている、虎杖、伏黒、釘崎、五条のメイン4人と乙骨の誕生日の元ネタ?を考察します。

実は公開されている各キャラクターの誕生日は二十四節気という、現在使用されている太陽暦とは異なる、古代中国で考案された1年を24分割して各季節に名前を付けた暦と関連しています。

この気付きはTwitterのフォロワーから得られたものです。そこから俺自身が追加で検索して情報を追加しました。

 

主な情報源は下記リンクの暮らし歳時記さまからです。

www.i-nekko.jp

 

虎杖悠仁:3/21春分

春分は昼夜の長さが半分の日です。陰陽半々で完璧。

この日から、太陽が出ている昼の時間が長くなっていきます。

さらに彼岸の中日でお墓参りをする日だそうです。

「自然をたたえ、生物を慈しむ」日として現在では祝日になっています。

 

伏黒恵:12/22冬至

冬至は1年の中で1番昼が短く、夜が長い日です。

最も太陽の位置が低い日でもあるため、影も長くなります。

太陽の力が1番弱まる(昼が一番短い)日ですが、冬至を境に再び日が長く(=太陽が力を取り戻す)なります。そこから太陽の復活、生まれ変わる日として世界各地で祝祭が行われる日でもあるそうです。

父親の甚爾(とうじ)と冬至(とうじ)は同じ発音でもあります。

 

釘崎野薔薇:8/7立秋

立秋太陽暦では8/7と、まだまだ暑い時期ですが、暦の上では秋となります。

徐々に日も短くなっていきますし、空気が乾燥し、秋らしいスッキリとした空気になっていきます。

虎杖(春分)と伏黒(冬至)の中間の日なので、釘崎は立秋なのでしょう。

この日から「暑中見舞い」が「残暑見舞い」となります。

 

五条悟:(1989年)12/7大雪

大雪は二十四節気よりも、さらに暦を細かく分ける七十二候では

「閉塞成冬」そらさむく ふゆとなる と言います。

 

五条の誕生日から本格的な冬が訪れますが、冬至(12/22)を過ぎれば日も長くなっていきますし、立春(2/4)を過ぎれば暦の上では春です。

寒く厳しい冬も、いつかは終わり、世界には温かい春が訪れるのです。

 

乙骨優太:(2001年)3/7啓蟄(3/6)の翌日

大地が温まり、冬ごもり(冬眠)から目覚めた虫が、籠もっていた穴から顔を出す頃です。

「啓」はひらく、「蟄」は土の中にとじこもっていた虫(蛙や蛇)という意味です。

ひと雨ごとに暖かくなり、日差しも春めいて、生き物が再び活動し始めます。

乙骨自身が今はまだ穴の中で眠る蛙なのでしょうか。

今の乙骨が体を丸めて穴の中で明ける冬を待っているのだとしたら、冬眠(修行)が終わり、作中の日本に出現する乙骨は0巻の前日譚とは全く違う存在になっているのでしょう。

そして、いつか特級術師として虎杖たちの目の前に出現するのでしょう。

いつか本編で乙骨が登場するのが非常に楽しみです。

 

以上です。
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真鳥