術式についての考察 ※130話のネタバレ注意※
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※この記事は11/23現在の本誌最新話130話のネタバレを扱います※
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また、内容はTwitterのフォロワーとの会話から組み立てており、真鳥一人による考察ではありません。
さらに、最後にも注意文を載せますが、あくまで考察です。
この内容が全て間違っている可能性が大いにあることを念頭に置いてご覧ください。
それでは、まず130話での術式に関する作中解説です。
「領域展開後 肉体に刻まれた術式は一時的に焼き切れて使用困難になる」(130話より)
そして、2巻12話で五条は虎杖に、呪力と術式を次のように例えて説明しています。
―――――2巻12話より引用―――――
五条「「呪力」を「電気」 「術式」を「家電」に例えようか」
五条「「電気」だけじゃちょっと使い勝手が悪いでしょ だから「家電」に「電気」を流して様々な効果を得るわけ」
―中略―
五条「簡単な式神や結界術は別として 基本的に術式は生まれながらに体に刻まれているものだ」
―――――引用おわり―――――
この五条の電気、家電の例えから考えると、130話の領域展開後に「焼き切れる」と表現されたのは、家電の脳である「回路」ではないかと思われます。
実際に電化製品は基盤の電子回路に電気が流れ、様々なパーツが動く事で機能を発揮します。そして強すぎる電気を流すと回路は負荷に耐えられず、焼き切れることはあり得ます。
そして、12話で五条は「術式は生まれながらに体に刻まれている」と言い切っています。
家電での例えではなく、人体において生まれながらに刻まれている術式(回路)とはなんの事なのでしょう?
俺は疑問でした。そして思い当たりました。
個人が持っている術式とは、脳の神経回路(ニューロン)ではないかと。
これなら、双子の真希、真依が異なる術式を使用するのも納得です。
遺伝により、親と似た脳を持つ子供が相伝の術式を習得しやすいことにも納得です。
恐らく、130話の「焼き切れる」表現そのままに、領域展開を行うと脳に非常に大きな負荷がかかり、実際に脳神経が焼き切れているのではないでしょうか。
「術式=ニューロン」そう考えると、個人的にはこれまでの様々な作中描写に合点がいきます。以下箇条書きにします。
2巻16話:漏瑚に領域展開「無量空処」を使用した後の五条は花御の術式が通用し、戦意を削がれた(130話での解説時引用コマでもある)。
→これは常時無下限呪術を出しっ放しの五条ではあり得ないため、領域展開直後でニューロンが焼き切れ、なおかつ反転術式での脳の回復前だったため、無下限が一時的に切れて花御の術式が効いたと思われる。
3巻20話:真人の改造人間を解剖した家入は、改造人間は「脳幹の辺りにイジられた形跡がある」「脳と呪力の関係はまだまだブラックボックス」と言っています。
4巻26話:真人は非術師だった順平を無為転変で脳を変化させ、式神を使えるように改造した。
→この2つから、真人の能力は魂ではなく「脳を変形させる術式」。なので順平を強化出来た。
4巻31、32話:虎杖に主導権がある時に宿儺が恐らく「解」を使用。虎杖0.1秒の自失。
→虎杖に主導権がある(虎杖の脳神経)の時に宿儺が「解」を使用した。領域展開ではないが、当時の虎杖の実力では宿儺の術式「解」も使用不可能と思われる。そのため、実力以上の術式「解」を使用したため、一瞬虎杖の脳に強い負荷がかかり「0.1秒の自失」、すぐに回復し行動したと思われる。
7巻59話:初めての領域展開後、伏黒は「クソッ 頭痛ぇ…!」と言い、そのまますぐ入眠している。
→初めての領域展開で脳に大きいダメージ。その結果、頭痛。脳回復のため、すぐに睡眠したようです。
8巻63話:ここでのコーヒーへの砂糖ぶち込み(五条の甘党設定)。そして下戸との発言。
→常に無下限呪術出しっぱなしの五条の脳疲労は相当と思われます(反転術式も使用しているとはいえ)。そのため、脳への栄養補給のため糖分摂取が癖で甘党に、脳(術式)への影響が出るため、酒が飲めない=下戸だと思われる。五条は体質的には下戸ではない可能性あります。
9巻76話:五条「これなら最小限のリソースで無下限呪術をほぼ出しっぱなしにできる」家入「出しっぱなしなんて脳が焼き切れるよ」五条「自己補完の範疇で反転術式も回し続ける。いつでも新鮮な脳をお届けだ」
→読み返すと「術式=ニューロン(脳の神経回路)」そのままの会話。家入、脳が焼き切れると表現してますし、脳に術式があるのは認識しているんでしょうね。
10巻85話:五条「展延と生得術式は同時に同時には使えない」
→領域展延と生得術式、どちらも相当脳を使用するはずです。なので脳を2つ持っていない限り、2つの術式の同時使用は出来ないのでしょう。
箇条書きは以上です。
こうして作中の描写を拾うと、一貫して術式は脳(脳の神経回路、ニューロン)を使用して発動させているのが明らかになりました。
個人的には虎杖の0.1秒の自失や、伏黒入眠描写の理屈が判明して、勝手に納得しています。
以上で真鳥の呪術廻戦の術式考察は終わりです。
いつも通りのご注意ですが、これは真鳥による一個人の呪術廻戦の考察&妄想で今後の呪術廻戦本編で本当に起こる展開とは一切関係がありません。
この考察の全てが間違っている可能性もあります。一つの説として楽しんで頂けたらと思います。
真鳥